愛知県議会議員・知多大二郡(武豊町・美浜町・南知多町)

森下とし久
政策

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◯二十六番(森下利久君) 通告に従いまして、私から、歳出第五款環境費第一項環境対策費のうち、衣浦港三号地最終処分場の設置事業について質問をさせていただきます。
 三R(リデュース、リユース、リサイクル)の進展により産業廃棄物の最終埋立処分量は年々減少いたしておりますが、県内で排出される廃棄物について、一般廃棄物は約三十万トン、産業廃棄物は約百十万トンが一年間に埋立処分をされておる状況にあります。
 一方、民間業者や市町村による最終処分場の設置は困難な状況となっており、処分場が確保できない事態が生ずれば廃棄物の適正処理に困難を来し、産業界や県民に多大な影響を及ぼしかねません。
 こうしたことから、県においては、安全・安心な最終処分場を公共関与により整備し、これまで名古屋港南五区において広域的廃棄物の受け入れを行ってきたところであります。平成二十一年度をもって廃棄物の受け入れ事業を終了したと聞いております。
 また、衣浦地区では、衣浦港臨海の周辺市町が中心になり、財団法人衣浦港ポートアイランド環境事業センターを設立し、最終処分を行ってきたところでありますが、この処分場についても受け入れ可能な容量が少なくなってまいりました。
 こうした中、産業界及び市町村からは、新たな広域処分場の早期整備との要請があり、県はこれを受け、衣浦港三号地において、平成二十二年度当初の開業を目指して施設整備を進めてきたところであります。
 この衣浦港三号地処分場は、名古屋港南五区において実績のある財団法人愛知臨海環境整備センター、いわゆるアセックが事業主体となり、平成二十年四月に 工事着手をしましたが、十三年に施工された地盤改良工事において、鉄鋼スラグが使用されたことによりかたくなった海底地盤のあることが確認をされ、この対 策工事のため、当初計画に比べ工事完了が九カ月ほどおくれることになり、新しい処分場の全面供用は二十三年一月ごろになると聞いております。
 一方、名古屋港南五区の処分場は、既にこの二月末をもって廃棄物の受け入れを終了したと聞いており、衣浦港三号地の処分場の全面供用まで十カ月の空白を生じることになりますが、事業者にとっては深刻な状況ではないかと懸念をいたしております。
 また、私は、工事着工前の平成十九年の六月及び二十年の二月の県議会において、この処分場の整備事業に関し、護岸の安全性、環境保全対策についてお尋ねをし、耐震性、遮水性に関して万全な対策を要請したところでございます。
 さらに、昨年の九月、現地を視察させてもらいましたが、アセックから工事の概要について説明を受け、お願いしたとおり耐震性、遮水性に関して万全な対策を講じていることが確認できました。
 しかしながら、硬化地盤の問題が明らかになり、住民や海域の関係者は、今回の処分場整備工事に対する漠然とした不安を口にされることもあります。こうした地域住民等の不安をなくすため、工事の内容、進捗状況を十分に説明していくことが大切だと思います。
 そこで、三点についてお伺いをいたします。
 まず、一点目といたしまして、衣浦港三号地の廃棄物最終処分場の整備事業の進捗状況はどのようであるのか、お伺いをいたします。
 二点目といたしまして、衣浦港三号地処分場の開業がおくれることに関し、処分場確保に苦慮している排出事業者や市町村に対して、何らかの対応が必要ではないかと思いますが、県としてはどのようにお考えなのか、お伺いをいたします。
 三点目といたしましては、工事中はもとより供用開始後においても、地域住民への適宜適切な情報を公開するなど、地域住民等の不安をなくすための取り組みが必要であると思いますが、いかがお考えなのか、お伺いをいたします。
 以上で質問を終わります。

◯環境部長(藤井敏夫君) 衣浦三号地廃棄物最終処分場に関して三点の御質問をいただきました。お答えを申し上げます。
 一つ目は、整備事業の進捗状況であります。
 衣浦三号地廃棄物最終処分場につきましては、瓦れき、ガラス、ガラスくずなどの廃棄物を埋め立てする安定型区画と、燃え殻、汚泥等の廃棄物を埋め立ていたします管理型区画、この二つがあります。
 安定型区画の護岸の建設工事につきましては、四月末ごろに完了をし、排水処理施設や管理施設の建設工事が六月ごろまでとなりますので、安定型区画の供用開始は本年七月ごろを予定しているところであります。
  また、管理型区画につきましては、議員お示しの、鉄鋼スラグのかつての使用を原因といたします硬化地盤の影響によります護岸建設工事の日程のおくれがあ り、これを取り戻すべく本年十二月ごろの完成を目指しまして、鋭意工事を進めているところでありまして、供用開始は来年の一月ごろの見込みとなっておると ころであります。
 いずれにいたしましても、名古屋港南五区処分場は二月末をもって廃棄物の受け入れを終了しておりますことから、一日でも早い衣 浦三号地廃棄物最終処分場の供用開始を目指しまして、事業主体であるアセックとともに着実に整備を進めてまいりたい、このように考えているところでありま す。
 次に、衣浦港三号地最終処分場の供用開始がおくれることに伴う排出事業者等への対応についてであります。
 これまで、安定的に廃棄物の埋立処分を委託することができた名古屋港南五区の処分場がなくなり、新処分場開業までに空白期間が生じますことは、南五区処分場を利用していた排出事業者などにとりまして大きな影響があるものと、このように認識をいたしております。
 このため、この空白期間におきます廃棄物の処理体制につきまして、関係者と種々調整、検討をしてまいったところであります。
  その結果、財団法人豊田加茂環境整備公社及び同公社の処分場があります地元豊田市の御理解をいただきまして、衣浦港三号地最終処分場が開業するまでの間に つきましては、これまで受け入れていた区域を豊田市及びみよし市に限定していたところ、地域限定を解除して受け入れていただくこととなったところでありま して、空白の期間も支障なく埋立処分が継続できる体制、これが整ったところであります。
 三つ目のお尋ねは、工事中及び供用開始後におきます地域の皆様方の不安を解消するための取り組みについてであります。
  まず、工事中におきましては、事業者でありますアセックが定期的に実施をしております周辺海域の環境モニタリングの調査結果や工事の進捗状況などについ て、有識者や地元の武豊町内関係者などで構成をいたします環境監視協議会において報告をし、工事による環境への影響がないことを御確認いただいてきたとこ ろであります。
 また、この調査結果などは、アセックのホームページと武豊町の役場内に設置しております情報コーナーでも公開しているところであります。
 供用開始後におきましても、地域住民の皆様方の御理解が得られるよう、必要に応じて廃棄物の処理や維持管理の状況、環境モニタリング調査結果などについての説明会を開催するなど、きめ細やかな情報の提供に努めることといたしております。
 いずれにしましても、県とアセックが連携をいたしまして、住民の皆様に安心していただけるよう、情報の共有化を図り、安全性と信頼性の確保に万全を期した廃棄物埋立事業を推進してまいる所存であります。
 以上でございます。

◯二十六番(森下利久君) ただいま、それぞれ三点にわたる質問のお答えをいただきました。
 そこで、数点の要望をさせていただきたいと思います。
  衣浦港ポートアイランドの処分場につきましては、地域、産業界からの要請にこたえ、廃棄物の埋立期間、終了期間を本年十二月まで延長することになったとお 聞きしまして安心をいたしました。いずれにしても、衣浦港三号地の処分場の一日も早い供用開始を望むところでありますが、地域住民等が安心できるように計 画をいただいた施設の耐震性や遮水性に万全を期すために、まず、間違いのない工事、施工を第一に望むものであります。
 今議会に、三号地処分場の 供用がおくれた原因となった工事の施工業者への損害賠償請求に関する訴えの提起が提案されております。四十億円を超える損害賠償の請求であり、難しい裁判 となることと思いますが、県民は不正工事があったことを許すものではありません。どうか県民を代表して、県が一丸となって施工業者を追求していただくこと を強くお願いをいたしますし、また、衣浦港の三号地処分場へは十数年にわたって県内全域からの廃棄物が搬入され、地域住民はこの施設と長期にわたって共存 をしていくことになります。お示ししたように、これまで同様、処分場運営に関する住民の理解が進むよう取り組みを引き続きお願いしますとともに、今後にお きましても、住民に受け入れられる施設となるように、武豊町とよく協議をしながら、必要な地元周辺対策、周辺の環境対策を講じていただきますよう強く要望 いたしまして終わります。

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