愛知県議会議員・知多大二郡(武豊町・美浜町・南知多町)

森下とし久
政策

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◯二十六番(森下利久君) 通告に従いまして、歳出第五款環境費第一項環境対策費に関して、衣浦港三号地産業廃棄物最終処分場について質問をさせていただきます。
 県内の廃棄物最終処分場につきましては、民間や市町村による新規確保が極めて困難な状況にあり、残存容量が逼迫をいたしております。
 こうした中、産業界や市町村からも公共関与による処分場の早期整備が強く要望されており、特に、処分場確保に困窮する中小企業や市町村の期待にもこたえ るためにも、県におきましては、本会議に事業主体となる財団法人愛知臨海環境整備センター、通称アセックに対する支援を柱とした積極的な予算を提案をされ ております。
 また、平成二十一年度末までに、名古屋港南五区処分場や衣浦ポートアイランド処分場の埋め立てが終了することから、今後も本県の社会経済活動をしっかり と維持していくためにも、できるだけ途切れることなく二十二年度早々の供用開始を期待しているところであります。
 事業主体となるアセックでは、平成十八年度当初から環境影響評価手続の一環として環境調査を開始をし、住民説明会を重ね、住民や地元町長の意見を聞いた上で、約二年をかけ、昨年十二月までに環境影響評価の手続を終えたところであります。
 今後、公有水面埋め立てや廃棄物処理法に基づく手続が順調に終わり、平成二十年度当初に現地工事が開始できたとしても、二十二年度の当初までの工事工程は二年間と非常に厳しい状況であります。
 廃棄物最終処分場はなくてはならないものでありますが、地元の理解や協力が不可欠であり、私は、昨年六月の本会議において、説明会の実施や情報提供を行 い、地元の理解を得ていくことが重要であり、また、地元が最も関心が高いことは、処分場の環境保全対策や安全性であるという観点から質問をさせていただき ました。
 また、漁業関係者においても、処分場の工事中の汚水や供用開始後の放流水等による海域への影響を懸念しているところであります。
 アセックでは、名古屋港南五区処分場において、平成四年から十数年にわたって搬入される廃棄物の受け入れ管理や廃水処理の管理などがきちんとされている とお聞きをいたしており、衣浦港三号地においても、その経験と実績を生かして、さらに立派な施設としていただきたいと期待をいたしておりますが、厳しいス ケジュールの中でも、耐震性、安全性や遮水性などに万全を期して工事を進めていかれるよう注意をしておきます。
 また、処分場の整備や運営に要する費用は、すべて処分料金で賄うことですが、アセックは、当初の護岸建設に要する五百億円近い資金を市中銀行や県から借入金で確保するとのことです。
 アセックは、名古屋港南五区においてしっかりとした経営を行っておられますが、衣浦港三号地においても同様に安定的な経営を行っていただき、処分場の管理、運営に万全を期していただきたいと考えております。
 そこで、二点について質問をいたします。
 一点目は、平成二十二年度の供用開始に向けて、工事工程が二年間と非常に厳しいが、間に合うのか。また、護岸の安全性・環境保全対策についても、東海・東南海地震等が発生した場合でも万全の対策が講じられているのか、改めてお聞きをいたします。
 二点目は、アセックでは、衣浦港三号地の最終処分場の供用開始後もこれまでどおり安定的な経営を行っていただく必要がありますが、県として、アセックに対してどのような支援、指導をしていかれるのか、お伺いをいたします。


◯環境部長(林清比古君) 衣浦港三号地廃棄物最終処分場整備事業について御質問をいただきました。
 まず、工事期間についてでございます。
 当該工事は、その規模が大きく、特殊な地盤改良工事を行うことなどから、二年間の工事工程は非常に厳しいものでございますけれども、現在ある名古屋港南 五区など広域処分場が平成二十一年度末には相次いで埋立終了となりますので、県民の皆様の日常生活や本県の産業活動に支障が生じないように、二十二年度の 供用開始を目指して順調に工事が進むよう、県として地元の調整などに最大の努力をしてまいりたいと考えております。
 次に、護岸の安全性につきましては、当該場所が一部軟弱地盤でございますので、深層混合処理工法という地盤改良工事を行います。また、外周護岸は、捨石 式傾斜堤とすることにより、十分な耐震性を確保することといたしております。今回工事する護岸は、港湾法に基づく技術基準を満たすことはもとより、東海・ 東南海連動地震等を想定した地震応答解析により、その安全性を確認いたしております。
 また、環境保全対策でございますが、外周護岸に十分な強度を持つ遮水シートを二重に敷設するとともに、底面の遮水性能の低下を防ぐため、全体を均一に埋 め立てる薄層埋立工法により埋立作業を行うなど遮水性を確保してまいります。さらに、廃水処理には活性炭吸着などの高度処理方式を採用して、海域への汚染 を引き起こさないよう環境保全に万全を期してまいります。
 次に、アセックの安定的な経営の確保についての御質問でございます。
 アセックは、現在、名古屋港南五区の最終処分場において、適切な施設管理と健全な経営を行っており、今回予定している衣浦港三号地においても、その実績と経験を十分生かせるものと考えております。
 しかしながら、海面に最終処分場を整備するには多額の費用がかかるということから、アセックの健全な経営を確保するために、この二月補正予算で県からの貸付金及び損失補償といった財政支援の関連予算を提案させていただいたところでございます。
 また、最終処分場では、廃棄物受け入れ量の変動により経営が大きく左右されますので、産業界や市町村とよく調整をし、廃棄物受け入れ量の計画的・安定的確保に努め、健全な経営が行えるよう協力してまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、衣浦港三号地処分場の整備事業は、物づくりの盛んな本県の産業や県民生活を下支えする県政の重要な施策でありますので、当事業が円滑に進むよう、県としてアセックに対し、必要な支援、指導に努めてまいります。
 以上でございます。


◯二十六番(森下利久君) ただいま御回答いただきまし た。処分場については、工事期間が二年間で大変厳しいとのことでございますが、地元の住民の皆さんは、安全・安心が第一の条件であります。アセックは、名 古屋港の南五区の処分地で経験も実績もあるということでございますけど、地元の市町村では、期待を裏切らないように、立派な施設となるように、工事には万 全を期して取り組んでいただきたいと思います。
 そこで、一点要望をいたします。
 工事は、公共関与により信頼と安心のおける施設ができることは信じておりますが、地元住民にとっては、どうしても負のイメージで見られがちな施設であり ます。地元からさまざまな要望が出されているとお聞きをいたしておりますが、産業廃棄物税の活用なども含めて、可能なものから地元周辺の対策を進めていた だくよう要望いたしまして、終わります。

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