愛知県議会議員・知多大二郡(武豊町・美浜町・南知多町)

森下とし久
政策

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◯二十六番(森下利久君) 皆さん、おはようございます。朝一番の一般質問につきまして、皆さん方に感謝を申し上げます。議長さんのお許しをいただきましたので、通告に従い順次質問をさせていただきます。
 私は、知多郡第二選挙区の議員として、南知多町、美浜町、武豊町の三町の代表として質問させていただきます。
 そこで、三町の抱える重要な課題を中心にして、県当局の基本姿勢などについてお伺いをしてまいりたいと考えておりますが、今回は、通告いたしました衣浦 港三号地廃棄物最終処分場の整備事業についてと知多半島の南部地域の道路整備についての、この二点について絞って質問をいたしてまいりたいと思います。
 まず初めに、武豊町の衣浦港三号地に計画をされておる産業廃棄物最終処分場の整備事業についてお伺いをいたしたいと思います。
 今日、社会経済情勢の拡大により私たちは豊かで便利な生活ができるようになりましたが、一方で、大量に発生をする廃棄物の処理という難しい問題への対応が求められることになりました。
 本県は、人口も全国第四位と多く、また全国でも有数の産業の活発な県であります。当然ながら県民の日々の生活の事業活動に伴い、多くの廃棄物が発生する ことはある程度やむを得ないことであります。もとより、県民や事業者の努力により、廃棄物の減量化や資源化が進んできており、廃棄物の排出量は引き続き増 加傾向にありますものの、埋立処分量、すなわち最終処分量は年々減少していることは承知をしておるとおりでございます。
 しかし、それでも昨年度末に策定をされました愛知県廃棄物処理計画によりますと、県内で発生した廃棄物の平成十六年度の埋立処分量は、産業廃棄物が百四 十一万トン、一般廃棄物が約三十七万トン、合計百八十万トン近くになっております。今後とも、社会経済活動を維持していくためには、そうした廃棄物の埋め 立て、適正な最終処分のための処分場の確保がどうしても必要なものとなります。
 衣浦港三号地に計画をされているこの事業については、近年、民間事業者や単独市町村による最終処分場の計画が難しくなった中、県内市町村や産業界から要望を受けて全県を対象とした新たな公共関与による広域最終処分場として整備される計画となっております。
 公共関与の最終処分場のうち、全県域の産業廃棄物と尾張地域の一般廃棄物を受け入れている名古屋港南五区の廃棄物最終処分場は、約九四%の埋め立てが終了していると聞いております。
 また、私の地元である武豊町、美浜町、南知多町などの知多地域と西三河地域の十市八町の一般廃棄物と五市四町の産業廃棄物を平成十一年から受け入れてき た衣浦港ポートアイランド廃棄物最終処分場も約八五%の埋め立てが終了し、残りわずかとなっており、知多地域の廃棄物の対策の状況から考えても、新たな最 終処分場の早期整備が待たれるところであります。
 なお、衣浦港三号地の当該事業による埋立後の跡地については、埋立用材が廃棄物となりますが、将来は工業用地に利用されると聞いておりまして、地域の発 展、活性化のためにも、工業用地として企業を誘致できるよう、整備の段階から跡地利用を考慮した埋立計画にしていただきたいと思います。
 今回の計画を受けて、名古屋港南五区の処分場を見学しました武豊町町長などから、搬入される廃棄物の管理、排水処理などがきちんと管理されていたと聞い ております。この運営をされている財団法人愛知臨海環境整備センター、いわゆるアセックがこのたび整備の事業の主体となるとのことでありますので、その経 験を十分に生かしていただきたいと考えております。
 さて、そのアセックによる環境影響評価、アセスメントの手続が昨年から進められておりますが、今月八日から手続の第二段階である準備書が公表され、十五 日から武豊町内で住民説明会が開始されているところであります。また、武豊町は、今後、環境保全対策審議委員会を開催して、その答申をもとに町長意見をま とめる予定と聞いております。
 今回の廃棄物最終処分場整備計画について、地域住民の皆さんに御理解と御協力をいただけるように、寄せられる意見を参考に万全な環境保全等の対策を講じて、みんなが安心できる安全な施設にしていただきたいと思っております。
 現在、住民説明会が開催されているところでありますが、準備書の内容は膨大であり、専門性が高く、地域住民は無論、地元武豊町や関係団体に十分に説明をし、意見を伺い、理解をしていただくことが重要であります。
 そこで、二点についてお尋ねをいたします。
 まず、一点目について、廃棄物最終処分場の整備は地域にとって大きな課題であり、現在、法令によって開催されている説明会のほか、例えば商工会等の関係団体や周辺市町などへの情報提供もし、理解を得ておく必要があると思います。どうでしょうか。
 関係団体や周辺市町などへの対応について、事業主体であるアセックをどのように指導されるのか、お伺いをいたします。
 二点目として、何よりも地域住民の地元自治体の関心の高いのが、埋立地からの廃棄物の飛散や流出などによる周辺の環境の汚染と地震への対応の問題であります。
 最終処分場施設の環境保全対策及び地震に対する安全性についてはどのように対応されるか、お考えをお伺いいたします。
 いずれにいたしましても、この衣浦港三号地最終処分場の整備事業は、さきの知事選において神田知事さんのマニフェストにも上げられていたものであり、本 県の産業振興、県民生活を支えるための重要な施策でもあります。県としても万全を期して全力で取り組まれるよう重ねて要望いたしまして、この質問を終わり ます。
 質問の二点目は、知多半島南部地域の道路整備についてお伺いをいたします。
 南部地域は、台地状の丘陵地が広がり、平地は海岸部付近の一部に限られております。そうした地形において、市街地は平地部分の中でも港を中心とした地域で発達をしてまいりました。
 農業については、昭和三十六年に愛知用水が完成して以来、土地改良など生産基盤が進み、おかげさまで都市近郊型農業地帯として急速に発展をしてまいりました。
 水産業においても、漁港の整備を初め、その生産基盤の充実を図り、都市地域への新鮮な魚介類を供給する漁業の基地として発展をしてまいりました。
 商工業についても、地域産業に対しての人材育成や人員確保、そして技術力の向上を支援してまいったところであります。さらに、企業立地を促進し、活力ある地域づくりを進めてきたところでございます。
 一方、半島南部は、美しい海岸線を持ち、丘陵地を含め緑豊かな自然環境と景観にすぐれた地理的、自然的な条件に恵まれており、三河湾国定公園及び南知多 県立自然公園に指定をされております。海水浴や潮干狩り、そして釣りなどの各種レジャーでにぎわう当地域は、大都市名古屋や長野県、岐阜県からも大勢の観 光客をお迎えしているところであります。
 このほかにも、温泉宿、観光レクリエーションの拠点が多数存在をいたしております。お祭りを初め各種イベントもございます。今話題のビーチバレーも盛んに行われております。できたら、浅尾選手が来ていただけたら、なおいいなと思っております。
 さらに、篠島、日間賀島もございます。全国一位の漁獲高を誇るフグを初めタコやクルマエビなどいきのよい魚介類を満喫しにぜひとも我が町にお越しをいただきたいと思います。この場をおかりいたしまして、観光宣伝をさせていただきました。
 しかし、残念ながら、社会情勢の変化、価値観やニーズの多様化、高度化の波の影響の中、南知多町だけでも、三十年前には海水浴や釣り客など年間六百万人 ものお客さんが訪れておりましたが、残念ながら、平成十七年には三百八十五万人まで落ち込んでしまっております。現在、旅館や民宿は約二百軒あります。六 年前より六十軒も減少いたしております。このような状況になって、若者は都会への職場を求める傾向が強く、転出する者が年々増加をいたしております。
 町立保育所は、九カ所から五カ所に減り、現在十三ある小中学校も、耐震化対策費用で縮小が迫られている実態でございます。人口の減少に歯どめがかからな い状況になってしまっており、したがって、高齢化が進み、介護、老人保健などの負担は大きくなる一方であります。
 税収が減少し、ますます厳しい財政状況になる悪循環であります。この問題を少しずつでも改善して、豊かで住みよいまちづくりを推進していくためにも、自 然環境や歴史、文化を生かした観光レクリエーションの振興に努め、広域的な観光のPRの強化、そして、観光地としての地域の住民の受け入れ態勢の充実に努 めてまいる必要があると考えるものであります。
 中部国際空港セントレアが平成十七年二月に開港いたしました。空港から最も近い美しい海を持つ観光地として、セントレアに来ていただいたお客様に少しで も南へ足を伸ばしていただきたいものだと考えて、いろいろな施策に取り組んでおります。今後とも、その方向で努力する必要があると考えておるものでござい ます。
 半島南部地域は、過疎化、高齢化で本当に困っております。地域振興、地域活性化には、何と言っても交通の利便性の確保が欠かせないものであります。鉄道 としては、名鉄知多新線と名鉄河和線があり、名古屋方面につながってはおりますが、やはり車社会、自動車交通に頼るところが大きいのが実態でございます。 半島中央部を縦貫する南知多道路、これは自動車専用道路でございますが、平成十一年に四車線となり、非常に強い背骨としても機能いたしております。感謝を しているところでございます。
 しかしながら、観光シーズンには、この南知多道路ですら渋滞、半島東西の海岸線を走る国道二百四十七号線も渋滞という状態にあります。そして、この慢性 的な渋滞を迂回する車両により生活道路にも支障を来しております。観光振興のためにも、市民生活の環境改善のためにも、道路整備の促進をひたすら期待する ものであります。道路は必要であります。
 幸い、この地域の南北道路としては、都市計画道路の知多東部線と知多西部線が計画をされておりますが、この事業は北のほうから順次に整備を行っていただ いております。残っている延長も長く、事業費も莫大にかかると思われるので、全線の完成までにはまだまだかなりの期間がかかってしまうものと本当に心配を いたしているところでございます。
 また、南知多から美浜、常滑を通って知多市につながる広域農道があります。県道奥田内福寺南知多線とも接続をいたしておりますが、南知多町と美浜町の町 境にあります延長一・八キロの区間が通行不能となっております。東西の海岸線に沿った国道二百四十七号線と中央部を南北に縦貫する南知多道路の三本で大量 の自動車交通をさばくことは困難な状況であります。この際、地元の声として御認識をいただきたいと思う次第でございます。
 そこでお尋ねをいたします。
 まず、一点目、都市計画道路知多東部線及び知多西部線について、現在の状況と今後の取り組み方の方針をお伺いいたします。
 二点目として、広域農道と接続をする県道奥田内福寺南知多線の通行不能区間についても、今後の見通しについてお聞かせを願いたいと思います。
 神田知事さんを初め県当局の明確なる答弁を期待いたしまして、壇上からの質問を終了いたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)


◯環境部長(林清比古君) 第一点目の衣浦港三号地廃棄物最終処分場整備事業についてのお尋ねのうち、まず、地域の方々への対応についての愛知臨海環境整備センター(アセック)への指導についてでございます。
 本県では、平成十七年にこの計画を公表いたしまして以降、地元の方々の御理解をいただくため、地元武豊町を初め武豊町議会、商工会、自治会のほか、周辺 市町御当局やその他の関係団体などに対し、処分場計画や環境対策などの説明をさせていただいてきたところでございます。
 また、地元の皆様の参加もいただいて、現在、アセックが埋立処分事業を行っております名古屋港南五区廃棄物最終処分場を実際に見ていただくなどの対応も行ってまいりました。
 そこで、事業主体であるアセックに対する県の指導についてでございますが、現在、アセックでは、環境影響評価の手続を進めており、この六月に公表した準 備書について、事前に御案内もし、わかりやすい概要版などを使って、武豊町内の三カ所で延べ五回の住民説明会を開催しているところでございます。引き続 き、地元はもとより周辺市町や関係団体などにしっかり説明を行うなど、地元の理解を得て本事業が円滑に進むようアセックに指導、助言をしてまいりたいと考 えております。
 次に、施設の環境保全対策及び地震に対する安全性についてのお尋ねでございます。
 まず、施設の環境保全対策についてでありますが、環境への影響を極力減らすため、本処分場では、腐敗性の廃棄物を受け入れないこととするほか、法令より も厳しい受け入れ基準を設けることにいたしております。さらに、廃棄物の受け入れ契約前には、アセックが廃棄物を直接サンプリングし、有害物質の溶出試験 を実施して、基準に適合していることを確認するなど、受け入れの段階から安全性を確保することといたしております。
 また、処分場からの水の漏出についてでございますけれども、ボーリング調査により、処分場予定地の海底面には不透水性の粘土層が幅広く分布していること を確認いたしておりますし、その上で外周護岸には遮水シートが廃棄物などで破損しないよう両面に保護マットのついたシートを二重に敷設し、遮水性の確保に 万全を期しているところでございます。さらに、排水処理には高度処理方式を採用し、排水管理を徹底するなど環境対策には万全を期すことといたしておりま す。
 もう一つのお尋ねの地震に対する安全性についてでございますが、予定地内での音波探査などの結果によれば、活断層の存在は認められておりません。また、 国の港湾施設の基準に基づき設計をいたしております護岸でございますが、東海・東南海地震などを想定したシミュレーションの結果でも、最終処分場の護岸と しての安全性に問題のない設計となっております。
 本県といたしましても、現在行われている環境影響評価やその後の施設設置の許可手続の中でこうした点についても十分に審査し、地域の方々が安心できる施設が整備されるようアセックを指導してまいります。
 以上でございます。

◯建設部長(湯山芳夫君) 知多半島南部地域の道路整備についてのお尋ねのうち、一点目の都市計画道路知多東部線及び知多西部線についてでございます。
 知多東部線は、阿久比町から南知多町に至る知多半島の東側を南北に走る延長約三十一キロメートルの都市計画道路で、ほぼ北半分が完成しているほか、少し 離れて南側の美浜町河和地内の約一・三キロメートルについても、国道二百四十七号のバイパスとして昨年度整備を完了したところであります。
 本年度は、北側の供用区間に続く武豊町の東大高から冨貴にかけての約一・四キロメートルの区間について用地買収に着手してまいります。
 次に、知多西部線は、東海市から南知多町に至る半島の西側を南北に走る延長約四十二キロメートルの都市計画道路で、この路線もほぼ北半分が整備済みであ ります。現在、供用区間に続く常滑市小鈴谷から美浜町上野間の間、約三キロメートルの区間を国道二百四十七号のバイパスとして整備中であり、引き続き用地 買収や工事を進めてまいります。
 いずれの都市計画道路とも知多半島地域にとって大変重要な路線であり、今後とも整備促進に努めてまいりたいと考えております。
 二点目の一般県道奥田内福寺南知多線についてでございます。
 本路線は、広域農道と接続する南知多町山海地内で約一・八キロメートルが通行不能となっております。この区間の整備に向けて、昨年度から測量調査に着手 したところであります。引き続き、道路設計、用地調査を進め、地元の御理解をいただきながら、早期に用地買収に着手できるよう事業進捗に努めてまいりたい と考えております。
 以上でございます。

◯二十六番(森下利久君) ただいま部長さんより期待できるお言葉をいただきました。
 そこで要望させていただきます。
 衣浦三号地最終処分場について二点ほど要望させていただきます。
 一点目は、跡地の利用でございます。壇上での質問の中で要望させていただきましたが、将来の地域の発展、活性化のために、埋立後は企業誘致できるように整備の段階から跡地利用を考慮した埋め立ての計画を重ねて要望いたします。
 二点目は、地域対策でございます。地元地域住民が安心できる安全な施設であることを十分に理解していただけるようお答えをいただきました。施設の排水処 理や地震対策など処分の整備計画は住民説明会で十分に説明をしていただきますとともに、将来の工業用地へのアセス道路ともなる臨海道路等の整備もお願いを しておきたいと思います。
 加えて、関係団体や周辺市町村へも情報の提供に努めていただきたいと思います。また、整備事業に着手する際には、説明会等で地域の皆さんの要望についても前向きに取り組んでいただきたいと思います。
 いずれにいたしましても、県として事業主体であるアセックを的確に指導し、助言をしていただき、今回の整備計画が円滑に推進するために、知事さんを先頭に万全を期して全力で取り組んでいただくよう重ねて要望をいたします。
 続きまして、知多半島南部道路の整備について要望させていただきます。
 道路整備は地域のかなめであります。発展の原動力でもあります。観光シーズン、朝晩の通学、通勤には国道二百四十七号線は慢性的な渋滞となり、迂回する 車両が生活道路に入り込み、支障を来しております。そのため、知多半島の東側の知多東部線、西側の知多西部線、そして、広域農道につながる県道の整備は知 多南部の生命線でもございます。
 県当局も財政的に大変厳しい状況であることはよく理解をいたしておりますが、道路の利便性はその地域の発展に大きな影響を及ぼします。道路整備のおくれは人口の流出や過疎化の一層の要因にもなります。
 先ほどの建設部長さんの答弁で、知多南部地域の道路整備の促進を図るとのお答えをいただきました。きのうの石黒議員さんの質問にもございました。道路は 必ず必要でございます。特に、知多、南知多町には必要でございます。道路整備の一年のおくれが少子化や高齢化、人口の減少、過疎化、どれ一つとってもいい ものはありません。知多南部はいいところでございます。これより過疎化にしないようにお願いをしたいと思います。一日も早い道路整備を期待いたしまして、 要望といたします。ありがとうございました。

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